2013/01/11(金) [75日目] 大阪府 近鉄上本町駅―兵庫県JR住吉駅 工藤レポート

日も昇らない暗闇の中を、ケッタ(自転車の中部方言らしい)で名古屋駅へ向かう。

朝五時、気温0℃。市バスも地下鉄もまだ動いていない。鼻先が冷たく痛くなる。

名古屋駅に到着。近鉄急行に乗って大阪上本町に向かった。

この企画の言い出しっぺのくせに、ほとんどリヤカーを牽いていない工藤です。

本日は、8か月ぶりに僕が牽きます。

大阪上本町にて、同行して頂くマッスル芹田さんと落ち合った。

芹田さんは、このリヤカーの生まれ故郷である宮城県東松島市で一緒にボランティアをした仲間です。

大したスポーツもしていないのに筋肉隆々の方だ。頼りがいのある兄貴です。

早速、リヤカーを預けている栄松院へ向かう。とても手入れの行き届いた敷地の片隅にリヤカーは有った。8か月ぶりのリヤカー。しばらく見ない間にかなり貫禄が出ていた。2011年10月に修復して以来すでに1年以上過ぎている。感動の再会を楽しむ間もなく準備をして出発。栄松院のご住職が、とても気持ち良く送り出してくれた。長期間リヤカーを預かって頂きありがとうございました。

本日の目標は、7時間で30キロの予定だ。兵庫県庁の手前10キロ地点までは進みたい。

今回は、距離を稼ぐことを一番の目的とした。

と言いながら、まずは道頓堀のグリコ看板を見るため寄り道。

朝10時前、さすがの難波も人はそれほど多くない。難なく道頓堀に到着。

橋の上にて記念写真。韓国人のカップルの方に写真を撮ってもらう。ありがとうございました。

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かなりイカしたホストのお兄ちゃん2人が「本当に日本一周してるんですか?」と通りすがりに聞いてきた。「ええ、本当に日本一周してます。」と軽く返す。次は、金髪のホステスさんが「テレビの企画ですか?」と。「いえいえ、テレビの企画なんかじゃありありません。お姉さんたちもリヤカー牽きませんか?」と返すも軽くあしらわれた。午前中の道頓堀はいろんな人が行き来している。次に声を掛けて来てくれた人は、なんとも変わった仕事の人だった。「傾聴屋」タカヨシさん、人の話を聞くのが仕事らしい。(いわゆる愚痴聞き屋さんみたいなものだろうか。)この企画の主旨を話すと、かなり興味を持ってくれた。あまり長居は出来ないので簡単に連絡先を交換して先に進むことにした。

アーケードを北へ少し進むとさっきのホストの片割れが声を掛けて来た。キメキメに決めているのにたこ焼き片手にとっても人懐っこい。「仕事終わったんで来ちゃいました。」少し一緒に歩いてくれるとのこと。ホストのhideさん。外観とは違って、全く肩肘を張った様子も無く、なんとも気さくな感じで好感を持てる奴だ。九州出身でホスト歴はまだ半年とのこと。駆け出しの若手ホスト。世間話をしながら暫く一緒に歩いてくれた。ぜんぜんチャラい話し方ではなくキチンとしている。かなりの好青年といったところだ。

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このブログを見ている女性の方は、是非彼の働くお店に行って指名してやってほしい。外見とのギャップがなかなか魅力的だ。お店は、「女王」。詳細は、http://www.host2.jp/shop/jyoo/hide/index.html

アーケードを抜けたところで、リヤカーにのぼりを装着。竹竿が折れていたので、物干し竿で代用した。

芹田さんがリヤカーに積載してある工具を使って器用に針金で固定した。のぼりは、少し汚れが目立つがあじが有って良しとする。

近くのコンビニで新バージョンのチラシをコピーして準備万端。芹田さんからアンパンをおごってもらう。ご馳走さまでした。

これからが本番だ。気合を入れて北へ向かう。

大阪の街は、思った以上に歩道が狭い。なるべく裏道をウネウネとジグザグに進んだ。仕事中のサラリーマンたちが奇異の目で見ていく。時々、自転車に乗ったおばちゃん達が通り際に「頑張ってください。」と声を掛けてくれる。かなり気温は低いが、リヤカーを牽き始めて五分もすると体が温まってくる。手袋もいらなくなる。ズボンの下に履いたヒートテックは失敗だった。やや蒸れ気味でかゆくなった。

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大阪の摩天楼を後ろに都心を抜ける。国道をさらに北へ向かう。淀川が見えてきた。ここで芹田さんと選手交代。遂に淀川を越えた。

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まだ大阪府だが、これで大阪を抜けたような気になる。

徐々に西に向かうよう道を選びながら進んだ。11時半をまわり昼食の話が出始める。「次に見つけたコンビニか食堂で昼食にしよう」ということにして進む。出来れば明石焼きが食べられたら良いとお互い話しながら進むも、工場地帯に入ったらしくなかなか店がない。「エサ」の看板が有った。釣具屋だ。僕らもエサが欲しいと冗談を交えながら進む。釣具屋があるということはかなり海が近くなってきた証拠だ。

道路の車線が増え、立体交差が多くなった。歩道には車止めの柵が有り、思うように進めない。芹田さんが柵を引っこ抜こうとし始めた。僕は、抜けるわけがないと思っていたが、柵を触るとぐらぐらして抜けそうだ。根元の穴には砂が詰まっているだけで鍵は付いていない。そして芹田さんが柵を引っこ抜いた。僕らは何食わぬ顔して中へ進んだ。ちょっと罪の意識。柵は元通りにちゃんと戻しておきました。

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そして陸橋を渡りきったところにも車止めの柵が当然有った。しかし、こちらは抜けそうにない。結局、二人でリヤカーを持ち上げて通り抜けた。

やっとホームセンターとかが入ったショッピンモールが出て来た。その中のガストでサクッと昼食を済ませる。明石焼きは結局食べられなかった。

後、4時間でどこまで進めるか?2人とも足が痛くなり始めていた。

それから休みなく歩いた。下手に休むと、汗が一気に冷えて体を冷やしてしまう。そんなこんなで遂に甲子園球場まで辿り着いた。警備員さんに許可を貰って記念写真をパチリ。

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そして、兵庫県庁目指して再び進む。かなり足が痛くなってきている。

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交通整理の方や通りすがりの奥様達から「頑張ってください。」とポツリポツリと声が掛かる。「有難うございます。」と照れながら言葉を返す。そんな何気ない言葉のやりとりが楽しい。

遂に16時をまわり、かなり日が傾いてきた。芹田さんと終着地点について相談する。あまり暗くなると、保管先が見つからないだろうと、芹田さんより忠告を受けながらも、僕はどうしても県庁前10キロ地点まで行きたかった。後.4キロも歩けば到達する。芹田さんの忠告を強引に押しのけもう少し付き合って頂く事にした。僕の経験から、保管先探しにそんなに時間が掛かることは無いと、たかをくくっていた。

ラストスパート、気合を入れ直しリヤカーを牽く。

行く手には、自転車用のスロープとその両脇が階段になっている歩道橋が立ちはだかる。躊躇していると、芹田さんがリヤカーで突進。僕は慌てて後ろからリヤカーを押しながら、2人の力を合わせて強引に階段を上りきった。2人とも完全に壊れている。アラフォー男二人、リヤカーで歩道橋の階段を上っている光景は異常としか言いようがない。大体、リヤカーで日本一周しようって馬鹿げがことを考える輩も輩だが、それに付き合ってくれている芹田さんや今まで牽いてくれた皆さんも、確実に頭のネジが緩んでいる。本当に感謝です。

そして16時50分どうにか予定の地点に到着、保管場所探しを始める。

今までの自分の経験から、保管交渉には時間が掛からなかったので全く気にしていなかった。むしろ、保管交渉なんて大したことじゃないとまで思っていた。周辺は、住宅街だったため近場の神社にでも置かせてもらおうと思い、適当な神社に向かった。一件目の神社に到着。

無人!

次の神社に向かう。

二件も無人!

交渉するにも人がいなければなんともならない。しかも、この辺りには、敷地の広そうな建物が見当たらない。仕方なく次の駅に向けて歩き出す。完全に日も落ちて辺りは暗闇につつまれた。(芹田さんの忠告を聞いておけば良かった。後悔です。)2人とも疲労困憊の状態でとぼとぼ進んだ。正直、嫌々歩いていた。足も腰も限界だった。気温もどんどん下がって寒さが体力を奪っていく。そんな時、子供を数人連れて歩いてきたお母さんに「日本一周?」と声を掛けられた。「ええ、日本一周しています。」と答えた。僕は、無駄なおしゃべりで時間を浪費したくなかった。少なくとも19時までには、帰りの電車に乗りたいと思っていた。だからそのまま先を急ごうと思っていた。(全く罰当たりな僕でした。)芹田さんが何気なく「この辺りで、リヤカーを預かってくれそうな場所をご存じないですか?」と尋ねた。すると「心当たりがある」と思いもかけない言葉が返ってくる。

一気に風が変わった!

その家族は保管させてくれそうな所まで連れていってくれる事になった。だが1件目はダメ。しかし、近くにある神社なら置かせてもらえるかもしれないとのこと。その神社へ向かう。そのお母さんと息子の海人くんが案内してくれた。しかし、社務所は暗くなっていた。それでも芹田さんとお母さんが、受付の奥に有るかすかな光を見つけ、中に向かって声を掛けた。僕は、少し手前でリヤカーの中を整理していた。すると、どうやら人が出て来たらしい。少し離れたところで、芹田さんとお母さんが、神社の方と交渉を始めた。

僕は慌ててリヤカーのチラシを取り出そうとした。しかし、こんな時に限ってさっきまで用意していたチラシが見つからない。焦って探すも気持ちばかり焦ってチラシが見つからない。そうこうしている間に芹田さんとお母さんが、話をつけてくれた。そして、やっとリヤカーの保管が出来る事になった。

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保管場所探しに付き合ったくれた海人君とお母さん、本当に有難うございました。助かりました。

それから保管を了解いただいた神社の方、ありがとうございました。

神社の近くの食堂で、芹田さんと夕食を食べた。温かいシチューが、冷え切った体にしみ渡る。

そこで緊張の糸が切れたようだ。足腰の痛みが急に酷くなった。歩く為に一歩踏み出すのもおぼつか無い。リヤカーから持ってきた大きなビニール袋に入ったゴミを片手に、ヨタつきながら駅へ向かった。そしてそこで今日一日大変お世話になった芹田さんとはお別れ。僕は、困憊し朦朧とした顔で大きなゴミ袋を持って電車に乗った。ホームレスと紙一重の様相だった。

その後の記憶はあまり覚えていないが、どうにか家に帰り着きベッドにもぐり込んだようだ。目覚ましの音で目が覚めた。夢だったのか?いや体中が痛い。目覚ましに手を伸ばす事も出来なかった。

Hideさん、タカヨシさん、沿道で応援してくれた皆さん、海人君ファミリー、そして同行してくださった芹田さん。大変お騒がせしました。そして有難うございました。

<スタッフより>

これから岡山、そしてそれから四国へ向かいます。

参加希望の方、ご連絡をお待ちしております。距離は、参加する方がご自分で決めて下さい。最低JR一区間から3日コースまで可能です。是非お誘い合わせのうえご参加連絡お待ちしております。

連絡先 rearcar01@gmail.com

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