2013/02/17(日)[77日目] 兵庫県 鷹取駅~兵庫県 魚住駅 工藤レポート

工藤が一人でリヤカーを牽きます。

本日は、前回に比べれば寒さも和らいでリヤカーを牽きやすい一日でした。

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先ずは満福寺へリヤカーを受け取りに行く。今回の目的地は、明石です。鷹取から明石までは、山ルートと海岸ルートがある。満福寺の奥様の話では、山ルートを通れば須磨寺という有名な寺を見られるとのこと。一人で峠越えは心配だが、素直にその道を選ぶことにした。

JR沿線から離れ離宮公園を目指す。

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JR鷹取駅の線路脇には壁画が描かれており退屈をしない。通りすがりの人たちに道を聞きながら坂道を30分ほど上る。なだらかな坂だが車の往来が多く気を使った。子供を連れたご家族に須磨寺への道順を確認すると、折角上った坂を下るとのこと。複雑な思いで坂を100mほど下る。後ろの歩道橋の上から、先ほどの子供が「がんばってー!」と何度も大きな声で応援してくれる。高い子供の声が、静かな街中によく響く。嬉しいがこっぱずかしすぎる。

池の脇を通り須磨寺到着。屯していたボランティアガイドの爺ちゃんたちにリヤカーを預け、寺を観光。須磨寺は、源平の史跡としてかなり有名な所で多くの文人も訪れているそうだ。後で知ったのだが松尾芭蕉や正岡子規の碑もあったらしい。ボランティアガイドの爺ちゃんに写真を撮ってもらう。

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さて、再び山ルートに戻るか海岸ルートに下るか悩む。この「道選び」が旅を大きく左右するのだ。

事前にしっかり地図を見てルートを決めて来れば良いだが、この旅の醍醐味は、行き当たりばったりで起こる小さな人間ドラマなのだ。大体、グーグルEarthでチェックしてきても工事中とかで思い通りにいかない。

悩んだ末、厳しくても山ルートを選択する事にした。昔、誰かに言われた事がある。「進む道に悩んだときは、キツイ道を選べ!」と。山ルートを行くことにした。再び山ルートへ向かって坂道を上る。この坂はとにかく急な坂なのだ。一人でリヤカーを牽くには無理がある。ようやく山ルートの大通りに出た。歩道が狭く車道を進むしかない。少し歩いたところでご老人の集団に出会った。道の先の様子を尋ねると、山ルートはアップダウンが激しい。絶対に海岸ルートが良いとアドバイスをくれる。しかし、必死に上ってきた坂道を下る選択するのは相当の決断が必要だ。再び「道選び」に悩む。ご老人たちに、道の状況を更に詳しく尋ねると。この先にはトンネルが有るとのこと。「トンネル」、この交通量の中、一人でトンネルを抜けるのは流石に無謀。渋々いま上ってきた坂をもう一度下る事にした。

坂を下り始めて間もなく自転車を押して上ってくるご婦人たちと遭遇、声を掛けられる。坂の途中で声を掛けられるとちょっと…。と思いながら、重いリヤカーをどうにか歩道脇に停めて旅の説明をお話する。いろいろ楽しそうに話を聞いてもらい、「頑張ってね!」と言われ別れる。数十メートルほど下ったとき、後ろの遠くの方から先ほどのご婦人たちが呼んでいる。正直、また坂を上るのは嫌だ。聞こえないフリして下る。そのつもりだったが、どうにも良心が痛む。仕方なく坂を上り戻った。すると、車道を挟んで反対側のお宅の方が呼んでいるとのこと。車道を渡りそのお宅へ訪問する。

リフォーム中のお宅の中から奥さんが出てきてコーヒーをご馳走してくれるとの事。温かいコーヒーが冷えきった体に染みわたる。デコポンも頂いた。

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ご主人も出てきて旅の話をする。そこへお隣の葭江さんが帰って来た。ワカメを採ってきたそうだ。なんだか分からないが、ビニール袋いっぱいの生ワカメを頂く。

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須磨の漁師が海賊船を作っていて、葭江さんはその海賊の一味らしい(笑)。山田さんご夫婦、葭江さん、ありがとうございました。

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記念写真を撮って、坂を下る。

海岸ルートに変更したのはツいているようだ。

須磨の海岸沿いを明石方面に進む。この辺りはジョギングをしている人がとても多い。ランナーの方たちがすれ違いざまに声援を送ってくれる。

空は、曇り気味で景色はパッとしない。晴れていたら海が綺麗そうだ。気持ちよく歩いているとご婦人に声を掛けられた。先ほど頂いたワカメを「少し如何?」とすすめたら、逆にみかんをくれた。

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海岸ルートはツいている。

須磨の海岸線に沿って続く遊歩道を見つけてそこを歩くことにした。笑顔で愛想を振りまきながら進む。

ジョギング中のご婦人に声を掛けられた。いつものように旅の説明をするとかなり興味を持ってくれた。とても元気な方なので、思い切って来週リヤカーをひいてみないかとお誘いする。来週は、横浜から女子大生3人組がリヤカーを牽きに来てくれる。地元の方が一緒に歩いてくれると心強い旨伝えると、気持ちよく了解してくれた。

牽き手をゲット!海岸ルートの選択は、当たりだ。

再び国道脇の歩道に戻り、明石方面へ進む。途中、通りすがりのお婆ちゃんに道を尋ねたら、昔の街の様子を面白おかしく話してくれた。最後に、近くに魯迅の資料館があるから見て行くと良いと勧められる。別れ際、「孫文だったかも?」と言われる。僕にとっては魯迅も孫文もあまり変わらない。その資料館へ行ってみることにした。

孫文の資料館は、明石大橋の袂にあり、眺めの良いところだった。観光客も多く、ヤカーと一緒に記念写真を何枚か撮った。

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孫文の資料館は、こじんまりしているが、室内は暖かく冷え切った体を温めるにはちょうど良い。

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明石大橋がとてもきれいでした。公園に遊びに来ていた子供たちにリヤカーを牽かせたり、チャリダーの大学生や台湾人の若者と話したりと楽しい時間を過ごした。チャリダーの大学生にリヤカー旅の勧誘をしたが、体裁よく断られた。(チャリダーのお兄ちゃん、このブログ見ていたら連絡ちょ。君の参加を待っているよ!!(笑))

台湾人のコーさん

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明石まであと5キロくらい。今日は、楽勝で目標達成できそうだ!

気が楽になり、出会う人に生ワカメを配りながら進む。調子に乗って、堤防の上を進む。200メートル進んだところで行き止まり。一人では降りるに降りられない。仕方なく来た道を引き返す。まぁいつもの事と諦めて歩いていると、

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滅茶苦茶ハイテンションのイカしたランナー集団に囲まれた。

ラッキー!

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リヤカーを堤防から下すのを彼らに手伝ってもらった。

とにかく元気の良い人たちだ。旅の話をすると興味津々。

保管場所を探している事を告げると、心当たりあると電話をしてくれた。

本日の保管先をゲット!

ところが、保管先はここから15キロ先とのこと。時刻は16時。

しゃあない。そこまで彼らと走ろうと決める。

彼らが何者か話を聞くと、本日既に60キロくらい走ってきたとのこと。

60キロ走ってこの元気、とても彼らのスピードに付いていくのは無理そうだ。

彼らは、ウルトラマラソンを走る人たちだった。
(僕は、以前ウルトラ遠足なる大会に仲間と参加したことがある。しかし、ウルトラ遠足とは、業界ではウルトラマラソンの事だった。「マラソン大会」と銘打つと、市区町村に届け出が必要になるため「遠足」として大会行っていたらしい。そんなことを知らずに参加した僕らが見たのは、100キロを軽々走りきる怪物たちの姿だった。僕らは50キロコースでエントリー、10時間かけてヘロヘロになってゴールする僕らの脇を、悠々と100キロコースの人たちがゴールするあの悪夢が蘇った。)

そう僕ら素人が関わってならない、向こうの世界の人たちだ。

同行するのは、ヤメッ!

「お、お願いします!」

リヤカーを託し、いやいや丸投げして僕はさっさと電車で保管先である彼らのアジトに向かった。

アジトには、怪物たちのボスがいた。とても気さくな感じのよい方だ。ただ、彼はサハラマラソンを走る更なる猛者。恐る恐る「サハラ砂漠を走るなんて凄いですね。」と話しかけると、「サハラは、マラソン大会でサポートがしっかりしているんだ。だから大したことは無いよ。それより六甲縦走往復100キロを1日で走るほうが大変なんだ。」

?  ?   ?  ? 、もう無理。

世界が違いすぎる。

暫くして怪物ランナーの方たちがアジトに到着。

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怪物たちの宴が始まった。

ヤバすぎです。

僕は、気さくなボスと怪物ランナーたちにお礼を言ってその場を引きあげた。

本日も、海賊あり、孫文あり、怪物ランナーありのバラエティに富んだ一日でした。

やはりリヤカー旅、面白すぎです。

後日、怪物ランナーの岡本さんとアビルさんから写真を頂きました。

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60キロ以上走った後のリヤカーでこの笑顔!

おそらく、僕よりリヤカーと楽しんでいたようです。

差し入れして下さった皆様、沿道で声援を送って頂いた皆様、お陰様で今回も無事リヤカー旅終了です。

次回は、2月23・24日と横浜から来る3人組の若い娘たちが牽いてくれます。同行者募集中&応援よろしくお願いします。

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