2013/05/10(金)[85日目] ② 香川県高松市房前駅―徳島県阿波市 土成IC

国道から離れて山の中の一本道を進む。先ずは大川ダムを目指す。

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国道から離れた途端に交通量が激減。更に只でさえ人とすれ違わないのに、山の中の一本道なんて人とすれちがう訳も無い、小雨が降る中を一人黙々と歩き一つ目の峠を越える。

 田んぼが一面に広がる日本の原風景が現れた。カエルが凄い勢いで大合唱している。

時々、その大合唱がピタリと止む。ところが一.二匹鳴き止むタイミングがずれる。(どこの世界にもどんくさい奴はいるんだなぁ。)なんだか親近感が湧く(笑)

小さな集落をいくつか抜け、再び山の一本道。

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昨夜買った四国産のオレンジをかじりながら上る。

一人でリヤカーを牽きながら坂を上っていると、時々無性に人恋しくなる。声援を送ってくれる車も無く、雨はだんだん激しくなる。1時間近く上った気がする。

もう嫌だ!!!!!

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リヤカーを放り出して、道の脇に座りこんだ。

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そのまま、しばらくリヤカーを眺めていたが、誰も助けてくれるわけでもない。兎に角、前に進むしかない。気を取り直して再び進む。

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大川ダム到着!

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ダムを過ぎたら下りになるかと思っていたが、そんなに世の中甘くない。まだまだ上りが続く。ダムから更に1時間ほど上った。距離的には大したことのない距離だが、足が上がらない。1歩ずつ1歩ずつ27.5㎝(靴のサイズ)ずつ前へ進む。

一人リヤカーで山越えは、洒落にならない。山越えする時は、相棒が欲しい!

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そしてやっと下りに転じる。それから延々と続く下りが始まる。後ろからリヤカーに押されるので腕と膝に負担が掛かる。

リヤカーを前に出し持ち手が腰に当たるように体制を入れ替える。

大分、負担が軽減するがそれでも大変だ。

悪態をつきながら下る。交通量がほとんどなくて安全なのがせめてもの救いだ。

途中で教えて貰ったとおち五名(ごみょう)の集落を抜け、福栄小学校をすぎ県道318号線に入った。

また上り坂が始まった。体はあちこちが痛いし辺りは少し暗くなってきた。

道の脇に無人販売の小屋があった。気分転換に中をのぞいてみると見たことも無い品種の柑橘類が数種類、野菜と一緒に置いてあった。名古屋のスーパーでいつも見る柑橘類は、輸入のオレンジばかり。国内にこんなにいろんな種類の柑橘類があるならもっと市場に出回って良いのにおかしな話だ。

せっかくなので「小夏」200円を買った。小屋の奥にある木箱に200円を入れる。木箱には結構お金が入っているようだった。

小屋の中には、大きなネットに入った野菜や果物が千円の値札をつけられていた。千円の品物が無人で売られている。ちょっと感動。こういう事が出来る事が大切な気がする。

少し歩くと自動販売機が有った。無人販売所から100mも離れていない。ここならわざわざこんな大きな機械を置かなくても、貯金箱と山から冷たい水をひいて盥にジュースを入れておけばいいのに。夜間もソーラーか理科の実験程度の水車の発電機でで灯りを点ければ十分だ。(大都会で無駄に電気を使い、無駄に大量生産されたものを大量消費している僕が言うのも変な話だけど。)

そんな事より、上り坂はまだまだ続く。傾斜がきつくなってきた。

リレーの企画なのに、最近はずっと僕がリヤカーを牽いている。誰かリヤカー牽いてくれ!!!

リヤカーを山の中に捨てちゃえば終わる。

悪い事ばかり頭に浮かぶ。

最悪だ!トンネルが現れた。しかも向こう側が見えない。かなり長そうだ。

今朝、相談した時、条件に「トンネルの無い道」と言うのを忘れていた。

今まで上った坂を下るなんて無理だ。腹を決めてトンネルに突入。時々、大型トラックが横を通り過ぎる。後ろ向きにリヤカーを牽きながら、積んである車両誘導用の赤色点滅ライトの棒を振りながら進む。

(この備品を積載してくれた埼玉の石田さんに感謝です。この点滅ライトは、この旅で相当役に立っています。)

600m地点通過の看板が有った。その横に出口まで1200mと書いてある。

まだ1200mもあるなんて…。

一歩一歩進むんだ。何も考えるな!とにかく生き抜くんだ!

どこか違う世界にいるようだ。

30分かけてようやくトンネルを抜けた。

生きている喜びを感じる。ちょっと大袈裟だが、でもそんな気持ちになった。

そりゃあ、山の中を一人でリヤカーを牽いていてれば、ちょっと頭もおかしくなるさ。

まぁ、この企画自体、大分狂ってるけど(笑)

「たらいうどん」の看板があちこちに出て来た。「たらいうどん」ってうどんを盥に入れただけっしょ!変な付加価値が付けたもんだ。うどんだけでも、きっと美味しいだろうに。

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街灯も無い真っ暗な山道を下っている。お腹が空いて倒れそうだ。小さな店を見つけて何か食べ物を売っていないか覘いてみる。店のおばちゃんが「きつね寿司」ならあるよ。と教えてくれた。「きつね寿司」って何?名産品?よくわからんが、迷わず「それ下さい」と購入。

出て来たのは「稲荷寿司」、そう只のお揚げに酢飯が入っているいつものヤツ。でも、四国を歩いている事を実感した一瞬だった。ここは、お決まりのファーストフードのチェーン店じゃない。

「きつね寿司」は、とっても美味しかったです。

坂を下り切ったのは21時を回っていた。

寝床を探さなくてはならない。山道の脇には適当な空き地が無かった。

しかし、今度は民家が多すぎて野宿スポットが見つからない。

30分ほど彷徨っていたら温泉施設が有った。

とりあえず風呂でも入って地元の人から情報収集しよう。

土成ICの近くの「御所の郷」にて入浴。

脱衣所でちょっとイカした髪型の若い兄ちゃんがいたので、周辺に野宿スポットは無いか尋ねてみた。

この温泉施設は警備員がいて野宿は無理。この辺りの警察はとても厳しい、すぐにパトカーに乗せられて取り調べをされる。気を付けた方が良い。と忠告してくれた。

その若い兄ちゃんは、服を着始めた。

この田舎の街でその服装はちょっと…。

素っ裸の時はただの兄ちゃんだったが、服を着るとちょっと頑張っちゃてるお兄ちゃんに変身した。

(そりゃ-その格好は、お巡りさんも取り調べしたくなるでしょう(笑)。)

受付のおばさんに、この辺りで泊まるとこはないか尋ねると、「ここの駐車場は24時間開いているからそこで寝れば。」と、あっさり野宿承諾してくれた。

本日は、リヤカー旅始めて一番疲れた一日でした。おやすみなさい。

本日も無事に終了できました。地元の皆様、お騒がせしました。そしてありがとうございました。

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