2013/06/19(水)[88日目] 徳島市―阿南市 金子レポート

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4:30
目が覚めた。
昨日は、徳島、和歌山両県庁。

暑さ暑さはこれから始まるのだろう。
そうなのだ、今日からが本番なのである。
室戸岬経由高知県庁迄は200キロ以上もあるのだ。
5:00
河川公園のベンチで朝食を摂っていると奇妙&微妙爺さんが近寄ってきた。
この爺さんは、※ランニングシャツ一枚で早朝から延々と体操をしていた。
(※タンクトップとは言い難いヨレヨレ、のびのび、黄ばみを越えた肌色)

「リヤカーかいな?昔はよう引いたわな。色んなもん積んでな、運んだもんだわな」

「何を運んだんですか?」
「それこそな、なんでもな、ぎょうさんな、積んでな、遠くまで運んだもんだわな」

「どんなものを運んだのですか?」
「そりゃな、なんでもかんでもな。山ほど積んでな、そりゃ~重くてな、難儀したもんだわな」

「具体的に、何を積んだんですか?」
「何をってな、そこらじゅうにあるものな、なんでもかんでもな、積んで運んだものだわな」

「そこらじゅうにあるものと言いますと、何を?」
「それこそな、あれもこれもな、なんでもな、しかしな、よ~う積んで運んだもんだったわな」

全くもって、埒があかぬ爺さんだ。これ以上は徒労に終わると思い同質問は止めにした。
それで、「今日の天気はどうなんですかね~?」と独り言のように呟いてみた。

するとなんと!

「米をな、山ほど積んでな、隣町まで4~5人で運んでな、、、」

じぇじぇじぇ~っ!

な、な、なんだなんだ!? この爺さん!!

「米はな、今と違ってな、昔は俵に詰めてあってな、それを山積みにしてな、隣町まで大人達がな、運んでいるのを後ろから押したんだわな」

「空襲がな、知らんだろうがな、空がな、神戸の方がな、向こうの空がな、真っ赤に染まっていてな、そりゃ~昼間みたいやったな」
「焼夷弾がな、落ちて来てな、そこらじゅうな火の海やったわな。あっちこっちにな不発弾がな、地面に突き刺さっておったわな」
「ヤマモモをな、葦で作った生簀みたいなみたいなものにな、そりゃもう、ぎょうさんな、詰めてな、、、、、、。」
 
その後も続いた爺の戯言を受け入れる程の余裕は今のリヤカーにはなかった。
予定の出発時刻が大幅に過ぎていた。

急がねばならぬ、がしかし、爺さんを無視したまま行ってもいいのだろうか?
リヤカーは反問しながら煩悶した。

そして、決断した。
 
「そうですね」、といいながらテントを撤収し始めたのである。
 
sssssっすると~oooooooooooooo!
 
「あんたな、早くせんとな、雨が降るだわな」
 
なんだ?この爺さんは!?

ここには書けない、憤懣、憤怒が沸き上がったのは言うまでもない!
 
しかし、ここは気を取り直して、冷静にフェードアウトして行くしかない。
 
 
6:30
県庁の前を通り、R55を行く。ここは歩道が幅広くリヤカーにとってはとても安全なコースだ。

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室戸まで134キロの標識に俄然ヤル気が漲ってきた。ヨッシャーGO!

暫くすると前方から自転車を漕いで来た婦人が目の前で止まった。

「これよかったら、少ないけど、食べて。暑いから、気を付けて」とコンビニの袋を差し出して下さった。中にはサンドウィッチ、缶コーヒー&ヨーグルトが入っていた。通勤途中らしく、御礼の言葉が終わらぬ内に背を向けて走り去って行った。いやぁ~先ほどの爺さんと打って変わって手短で宜しい。気分がいい。
 
「これな、少ないんやけどな、そのな、あれやからな、大変やと思うけどな、そんでな、暑いしな、だからな、なんだな、そうなんだわな、、、、」
あの爺さんだったならばと厭な事を思い出してしまった。恐るべしランニングシャツ爺さん!
 
 
8:30
天気は下り坂だ。日差しはないのだが蒸し暑い。引くこと2時間余り、マック55号小松島店発見!
即入店ホットコーヒー&水を注文し、暫く休憩する。店内は冷房が効いて非常に心地よい。満足!

12:10
しかし、人と会わない。車の往来も少ない。とても静かでいいのはいいのだが、間が取れぬ。気分転換が出来ぬ。退屈である。すると、牛舎?工場みたいなものが現れた。「ふじおか牧場」&「ミートショップふじおか」。近づいて行くと愛想よく2頭のポニーが寄ってきた。
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餌でも貰えると思ったらしくこちらの様子を窺っている。だが、それだけお終いだった。愛想も何もない!実につまらん!
12:40
時計を見るとそろそろ、ランチタイムだ。反対側に「うどん七福」の看板がみえた。
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ここは中央分離帯があるバイパスなので、簡単には横切れず、先の信号機のある横断歩道を渡って行かねばならぬ。この店を逃すと機を逸するかもしれないので少し逆戻りになるが寄ることにする。結構な繁盛店で混雑している。パワーを付けるために冷たい肉うどんを注文する。
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食べ終わり、会計を済ませ駐車場へ出ると、厨房から一人のおばちゃんが出てきた。「どこから来たん?」「ほう、ほう、、」「どこまで行くん?」「ほう、ほう、、」と納得したらしく仕事に戻って行った。理解した振りに見えたが?

15:00
道の駅「公方の郷なかがわ」でトイレ休憩する。YMCAの団体バスが来て急に国際色豊かになった。だが、うるさい!
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16:30
那賀川を越えた辺りからポツリポツリと嫌なものが降ったり止んだりしてきた。少し雨脚が強くなったのでローソン津乃峰店に逃げ込んだ。雨は直ぐに止んだ。
17:30
本日の目的地「橘」に到着。スーパー「セブン」の手書きの看板地図で適当な所を探していると背後から声を掛けられた。しかじかこれこれでテントを張れる場所を探しているのだと告げるとその女性は携帯を出し連絡を取り始めた。結果的にはその場所はNGであったのだが、高台の四阿屋がある防災公園を懇切丁寧に説明してくれた。雨が降ってくるのは時間の問題で有無を言わず其処に決めた。
7‐11ではないスーパー「セブン」でアルコール類&夕飯を買い込み、防災公園へ向かった。
そこは見晴らしのいい素晴らしい場所だった。早速、四阿屋の下にテントを張り「プシュッ!」。
ここは屋根があるので激しい雨も防げる。
出入り時にも体を濡らさないで済む筈だ。
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ペグは打てないが四隅と支柱を塩ビの紐でしっかり結んだ。
これで、それなりの強風にも十二分耐えられることだろう。
「来るならば来やがられ!」と訳の分らぬ志気高揚の夜になった。
そして、降ってきた。
そう、これから3日間の停滞が始まったのである。

 

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