2013/7/20(土)[101日目] 愛媛県久万高原町―松山市 工藤レポート

寒い!目が覚めた。

山間部の朝は、結構冷え込む。

昨夜、山の湧水で冷やしておいた田舎きゅうりとメロンを朝食に食べた。うまい!!

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残り49キロ。

頑張れば、夜には松山に着く。

さわやかな朝の陽ざしの中を出発。

鼻歌交じりにリヤカーを牽いていると、5m先で軽自動車が急停車した。女性がお饅頭を持って出てきた。朝一から差し入れを頂きました。

糖分補給。気力が溢れてくる。

幸先が良い。今日もがんばろう!!

有難うございました。

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1時間ほど歩いて道の駅を発見。

トイレに寄る。

駐車場で登山に向かわれるという男性から声を掛けられた。

「なんで、この暑い時期にこんな南国を歩いてんの?北海道なら気持ちいだろうに。」

と尋ねられる。

「日本の四季を感じるためです。暑い時期は、やっばり南国歩かないとね。」

目一杯の負け惜しみ。僕だってこんな暑い中リヤカーなんて牽きたくないさ。でもこのリヤカー旅は、全て思い通りいかない。どうにかこうにかここまで辿り着いたのに。そして、これから先もきっと思いどおりいかない。まぁ、その思い通りにいかないところがこの旅の面白いところである。

「がんばってね!」と声援を頂きおじさんたちと別れた。

太陽が徐々に日差しを強くしてくる。

それに合わせて汗が噴き出す。

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久万高原の市街地に入った。農協でシャーベットを買う。

急に街になる。

しかし、すぐに田舎道にもどった。

11時をまわりかなり疲れて来た。大体、この時間になると前に進めなくなる。

高原とはいえ、やはり暑い!

暑い!

暑い!

暑い―――――!

暑くて暑くて、とにかく暑くてたまらない。

目の前に道はずっと続いている。

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今、最高に気持ちの良い風が吹いている。

きっと写真からは伝わらないよね。

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高原特有のすこしひんやりとしたそよ風が真っ直ぐ前から吹いてくる。

風を全身で感じながら前へ進む。

木陰で小休止。

また吹いてきた。高原のそよ風。

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写真の写る雑草が揺れているのがわかるだろうか。

なんとも微妙だが風を捕まえてみました。

小休止の予定が、30分ほどぼーっとしていた。

炎天下の中、また歩き出す。一歩一歩足を進める。

松山市の手前にある三坂峠の文字が看板に表れた。

いよいよ松山だ。後30キロ弱。

このまま行けば、日暮れ前には松山市へ到着出来そうだ。

頑張って進むそ!

そして次に見つけた看板を見てやる気がなくなる。

道が二手に分かれている。

一本は有料道路。一本は峠道。

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すぐそばに見える有料道路のトンネルを抜ければあっという間に松山市。

しかし、リヤカーは通れない。

峠道を選ぶしかない。

急激にやる気がなくなる。

「トンネル。トンネル。」とぶつぶつボヤキながら嫌々足を進める。

峠の入り口に休憩所があった。

さっき休んだばかりだが、また休む。

なにもかも嫌になってきた。

ベンチで横になって意味も無くふてくされ1時間近く休憩所にいた。

ここでじっとしていても何も変わらない。進むしかない。

渋々、リヤカーを牽いて歩き出す。

すぐに汗が噴き出してくる。

と、そこへ車がとまった。大阪から観光にきていたみなさんに声をかけてもらった。

大量のパンを頂く。

近くの工事現場のおじさんもやってきて冷えた飲み物を頂く。

みなさんが、それぞれに頑張ってと暖かい言葉をかけて下さる。

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もうちょっと頑張ってみるか。

気力が戻ってきた。

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30分ほど歩いたところで

そこにあったお店屋さんのひとがもう少しで下りだから頑張んな!と教えてくれた。

(う~ん。リヤカーは、下りも大変なんですけど。)

そう思いながらも嬉しかった。

ただ声を掛けてもらうだけでこんなに気分が良くなる。

下りが始まった。視界が広がった。

知らなかった。少しづつ少しづつ高知から上ってきたのは知っていたが遥か下の方に街が広がっている。この坂を下るのか。

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リヤカーを前方にして、リヤカーならぬフロントカーだ。

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幸い交通量が少ない。リヤカーに牽きづられないよう全身に力を込めて踏ん張りながら下る。松山を目前に地獄の始まりだった。リヤカーとの闘いが始まった。ゆっくりリヤカーをコントロールしながら下りて行く。1時間ほどで有料道路との合流地点に辿り着く。

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これで坂が終わったかというと、ここ更に下り坂は続いた。

しかも交通量は半端なく増えた。歩道も無い。トラックがばんばん通りすぎる。

気を抜くとリヤカーに牽きつられる。

休むにも休む場所が無い。それから更に1時間。ようやく600mの高低差を下り終えた。

峠の入り口でいただいたパンガ無かったら無事に下れなかった。途中途中でパンを少しづつ口に掘り込みながらエネルギーを補給していたからこそ下りられた。

有難うございました。

16時、後10キロほどで松山市内だ。

後2時間ちょっとで辿りつけるだろう。しかし、疲れ切った今の精神状態で保管場所探しは無理だ。

今日は、もう温泉に入っておしまいにしよう。

少し道を逸れて温泉に向かう。温泉の場所を通りすがりの何人かに聞きながら向かった。

この間、ほとんど記憶がない。ただただ温泉を目指していた。

温泉に入り、気分も落ち着き気持ちよく温泉を出て来た。

近所の方に野宿スポットを教えてもらう。

温泉近くの川の土手。ちょうどよい野宿スポットだった。

リヤカーの中からテントを取り出そうとしたとき、

見慣れぬ袋が入っている。

袋の中には、ポンジュースや塩飴などたくさんの差し入れが入っていた。

温泉に入っている間に入れておいてくれたらしい。

四国ホスピタリティーは、人を泣かす。

心が震えた。

誰だか知りませんが、差し入れ有難うございます。

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2013/7/20(土)[101日目] 愛媛県久万高原町―松山市 工藤レポート への2件のフィードバック

  1. 山さん より:

    お疲れ様でした。リヤカーの坂道下りは大変そう!!!
    私は自転車で三坂峠を時速50kmで下りました。
    お遍路1巡目は野宿歩き。2巡目は自転車野宿で。
    この真夏にリヤカー牽きは地獄の沙汰。
    先ずはお疲れ様でした。
    (7月に朝日連峰登山道の草刈りでkさんが来てくれました。そのおりテント場で四国リヤカー牽きの説明を受け呆れ返った事を思い出させていただきました)

    • rearcar01 より:

      コメントありがとうございます。
      三坂峠をチャリで下ったなんて羨ましすぎです。
      僕もチャリ旅をします。僕もいつの日かあの坂をチャリでくだろうと思っています。

      これからもリヤカーバトン、暖かく見守ってやってください。
      参加もお待ちしております(笑)

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