2014/02/01(土)出口レポート エピローグ

今回は、長崎県出身でワーキングホリデー帰りの出口さんにリヤカーをひいてもらいました。

先ずは、リヤカーを預かって頂いた山口大神社までのヒッチハイクをエピローグとしてレポートしてもらいます。

<出口レポート>

 東京から大阪まで夜行バスで行き、従妹夫婦の家に一泊した後

 尼崎まで電車で行きました。

  尼崎から徒歩とヒッチハイクで山口大神宮を目指しました。その間、四台の車に乗せていただきました。歩いたのは10キロぐらいかな?

  その中で良くも悪くも一番思い出になっているのが広島県の福山から山口大神宮までの道程です。

  三台目の車の方に福山市内まで送っていただき、そこからまたヒッチハイクのポーズをしながら2号線を西へ歩いていました。

 街を超えたあたりから雲行きが怪しくなり、街灯が少なくなるにつれ歩道も狭まり、とうとう歩けないほどになったので、雨風を凌げる所を探しながら来た道を引き返しました。

  夜道を一人で歩いていると雑念が湧いてきます。

バスを使えばよかった。福山市内で夜をやり過ごせばよかった。街なら雨風が凌げる所はいくらでもあったのに。寒くなったらコンビニで体温を上げることも容易い。何より、ここまで歩いた苦労が、時間が無駄になってしまった。寒い。手は悴み気分も足も重い。

  信号待ちの時に、無駄だと思いつつもポーズをとってみる。

 夜、男、真っ黒な服装、行き交う車の速度は速く、それが冷淡にさえ感じる。

とにかく、ヒッチハイクをするにはタイミングが悪すぎる。さっきの信号で何人かと目があったけど、みんな目をそらした。笑ってる人もいた。 分かってる。乗せてやる義理なんかどこにもない。リスクが大きすぎる。

 自分の中で、今までヒッチハイカーにその時の自分ができる最善を尽くしてきた。金やリスクもそっちのけでやってきたという根拠のない自信(笑)

  過酷だと分かっていて始めたのは自分、頑張れ、頑張ったら何かを得られる。根拠はないけど、短い人生の中で確信を持って自分にだけ向かって言える言葉。 意味なんて考えなくてもいい。 人にバカにされてもかまわない。

  自分がやりたいと思ったことをただ一生懸命にやったら、ひとつ大きくなれる。大きくなれ、自分。

  とにかく、がむしゃらに自分を励ましていました。

 励ましても、励ましても、すぐに弱気になる自分。

 人間ってやっぱりそんなに強くないと思います。まして疲れていたら、寒かったら、弱い自分が出てくる頻度が増えてきて、、

  引き返した所から二つか三つ目の信号。一応ここでも手をあげてみる。

  相変わらず寝る所が見つからない。数時間前に通った場所、日が沈む前に出発した街もだいぶ近づいてしまいました。

  徒労感と、悔しいけど街の明かりがくれる安心感。

  そんな時、後ろに気配を感じました。

背後に気配を感じました。

 声をかけられた気がしました。

もう一度、声をかけられました。

 間違えない。誰かが俺に声をかけている。

 振り返ってみると、黒い服を着た強面のおじさんが立っていました。

2月13日、長崎県五島市周辺

.

その強面のおじさんは見た目とは裏腹に本当に心優しい方でした。

 僕の立っていた場所がカーブの終わりだったので発見が非常に難しく、また、すぐに停まれるような所ではなかったので、一度通り過ぎたのにわざわざ引き返してきてくださったそうです。

  車に乗せていただき、いきなりコーヒーをいただきました。

 何を聞くでもなく、いきなりコーヒーをくれました。 この人カッコイイ!と思いました。

  おじさんは(以下T朗さん) は女性(以下Nさん)と一緒でした。ちなみに車を運転していたのはNさんでした。※仮名です。

  とりあえず、T朗さんに立っていた所のダメ出しをされました。Nさんに体の心配をしていただきました。

 T朗さんはトラックの運転手さんだそうで、よくヒッチハイカーを乗せてあげているそうです。なんとオーストラリア人も乗せてあげたことがあるそうです!

いろんなお話を聞かせていただき、改めて一期一会っていいなあ と ついさっきまでネガティブになっていた自分を無性にかっこ悪く、恥ずかしく思いました。

  T朗さんとNさんは三原にある喫茶店(ライブハウスでもある)に向かう途中で、

あ T朗さんは趣味でギターを弾きます。

その日は 行こうかどうしようか 決まらないままとりあえず車を走らせていたそうです。そんな時 変な男子を拾い、行く気分になったそうで、行くことに決められました。

  その数分後、T朗さんが「山口まで行くか」と言いました。僕は当然 冗談だと思っていました(笑)

  しばらくして喫茶店に着きました。そこにはギターがいっぱいあって 音楽好きなおじさんがいっぱいいて、オシャレで でもかわいらしいカフェでした!

すでに喫茶店 もとい ライブハウスではすでに電子ピアノで弾き語りをされている方がいました。

  裕さんとNさんに ピザ いただきました!焼酎もいただきました! 遠慮しちゃダメだよと言われたので遠慮スイッチはOFFにして腹いっぱい、ほろ酔いになりました♪

 その横で演奏する人、楽器、スタイルは変わっていきます。上手な人 激しい人 ハーモニカで美しい音色を奏でる人 びみょーな人

  心を惹かれるギターの音が聞こえました。 心地よい 少し淋しげな 優しい音です。作曲も自分でしているそうです。 その方はなんと お坊さんでした!   神があったからお坊さんだとは思いもしませんでした。 お坊さんがギターって 囚われてなくて素敵だ と思います。

  そしてT朗さんの番。 T朗さんに何かを作って送りたいと思っていたので、これは作品創りのアイディアを書きとめるチャンスと ペンとノートを取り出し深呼吸して聴きました。 T朗さんのギターからはとてつもなく優しい音色が出ました。寂しげなブルースでした。その歌唱力にも驚かされましたが、T朗さんが悲しげな歌 しかも その曲がT朗さんに似合って見えたので 以外で 驚きました。

  2曲目に僕に向けての曲を弾いてくれました! 泣きそうでした。この人なんで分かるの!? 読心術!?って感じでした。 内容は秘密です(笑)

  3曲目はNさんとのコラボでした! すごくいいなって思ったけど チューニングが十分じゃなかったと言ってたので 完全版をいつかまた聴かせてもらいに行きます。

  マスターの演奏はやはり上手でした。というかプロなのかな?笑

  マスターの演奏も終わりお開きムード。

 T朗さんが言いました。「マスター、俺たちこれから山口行ってくるわ」

  「…え?」

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2014/02/01(土)出口レポート エピローグ への2件のフィードバック

  1. ふじいです より:

    イイお話ですね。。。みなさん素敵だ。

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